非手術治療はどんな場合に有効か — 適応症の整理

腱板断裂・石灰沈着性腱炎・五十肩の適応症と、非手術治療が有効な条件。

李東奎 院長·読了時間 11分

「私の状態は非手術治療で良くなりますか?」——最もよく聞かれる質問です。答えは一律ではありません。断裂の種類・大きさ・場所・患者様の年齢・活動量・目標を総合的に評価して判断します。

1. 腱板断裂の適応症

状態非手術治療推奨される治療
部分断裂(50%未満)◎ 最適再生注射+縫縮術+リハビリ
部分断裂(50〜75%)○ 有効縫縮術+再生注射(改善なければ手術を検討)
全層断裂(小:1〜2cm)○ 有効縫縮術+再生注射+リジェネテン
全層断裂(中:2〜3cm)△ 検討状態・年齢・活動量で判断
全層断裂(大:3〜5cm)△ 検討(手術との比較が必要)専門医との十分な相談
広範囲断裂(5cm以上)× 困難手術を推奨
筋肉の脂肪変性(高度)× 困難手術も慎重に評価

2. 石灰沈着性腱炎の適応症

石灰の状態適応推奨される治療
粉状(吸収期):最も痛みが強い◎ 最適石灰分砕吸入術(吸引が容易)
半固体(移行期)○ 有効石灰分砕吸入術
固体(形成期)△ 可能(難易度高い)衝撃波で軟化後→石灰分砕吸入術
腱板断裂を合併○ 有効石灰除去+縫縮術の複合治療

3. 五十肩(凍結肩)の適応症

病期特徴非手術治療推奨される治療
炎症期(0〜6ヶ月)痛みが強い・動きが制限される◎ 最適関節水液拡張術+抗炎症治療
凍結期(6〜18ヶ月)痛みは軽減・動きの制限が主○ 有効関節水液拡張術+集中リハビリ
解凍期(18〜24ヶ月)徐々に動きが戻る○ 有効積極的なリハビリ

「手術か非手術か」ではなく、「この患者様に最適な選択は何か」——これが正しい問いです。

よくある質問

Q1. 自分の状態がどちらに当てはまるか、どうすればわかりますか?

超音波・MRI・身体診察による精密評価が必要です。他院での画像データをお持ちの方は持参ください。

Q2. 「5cm以上は非手術困難」ですが、例外はありますか?

高齢で手術リスクが高い場合、または手術を強く希望しない場合は、大きな断裂でも非手術治療(痛みの管理・機能の維持)を行うことがあります。ただし完全な修復は期待できません。

あなたの状態に最適な治療法を判断します

ご予約はこちら
李東奎 院長

李東奎 院長

延世大学校医学部卒 · 整形外科専門医 · IBSE認定 · 特許4件

かつて手術専門医として活躍し、非手術治療の可能性を追求するために転向。肩手術の限界を自身の経験から痛感し、プラチナムクリニックを設立。著書『肩の痛み 手術より運動』著者。

カカオトークLINEで相談24/7 AIチャット