肩が痛いとき、最初にすべき3つのこと

痛みの確認・検査の正しい順番・治療を探す前に知っておくべきこと。

李東奎 院長·読了時間 10分

肩の痛みはすべて同じではありません。痛みの場所・タイミング・感じ方は、原因となる疾患によって全く異なります。それでも多くの方が同じ行動をとります。「肩の痛み 治療」とインターネットで検索し、近くの整形外科を受診する——それだけです。

しかし、肩の痛みには30種類以上の原因が存在します。石灰沈着性腱炎・腱板断裂・五十肩・SLAP/バンカート病変など、それぞれ治療法が全く異なります。正確な診断なしに治療を始めることは、地図なしで目的地へ向かうのと同じです。

まずは自己診断チェックリスト

受診前に、ご自身の痛みの特徴を把握しておくと、より正確な診断につながります。以下の項目をチェックしてみてください。

石灰沈着性腱炎を疑うチェックリスト

  • 夜中に突然、激烈な痛みで目が覚める
  • 昨日まで大丈夫だったのに、今日突然動かせなくなった
  • 痛みが非常に強く、動かすのが怖い
  • 腕の特定の角度(60〜120度付近)で特に痛む
  • 肩の前側・外側に局所的な圧痛がある

腱板断裂を疑うチェックリスト

  • 腕を肩より上に上げるとき、または下ろすときに特に痛む
  • 夜間に肩が痛んで眠れない(夜間痛)
  • 腕の力が以前より落ちた気がする
  • 60〜120度の角度で引っかかり感・痛みがある(有痛弧)
  • 重いものを持つと特に痛む

五十肩(凍結肩)を疑うチェックリスト

  • 腕を上げる・後ろに回す・横に広げるすべての動作が制限されている
  • 動かせる範囲が明らかに狭くなった
  • 痛みよりも「固まった感じ」が気になる
  • 洋服の袖に腕を通すのが辛い
  • 50〜60代で、特別なきっかけなく始まった

SLAP/バンカート病変を疑うチェックリスト

  • 以前に肩が脱臼したことがある
  • 腕を上げたときに「抜ける感じ」「グラつく感じ」がある
  • 野球・テニス・水泳など腕を頭上で使うスポーツをしている
  • 若い世代(20〜40代)で肩の不安定感がある
  • 夜間痛・力の低下よりも「位置がずれる感じ」が主症状

ステップ1:痛みの性質を正確に把握する

まず焦ってクリニックに行くのではなく、自分の痛みをよく観察することが大切です。痛みは鋭くズキッとする感じか、鈍くうずくような感じか。腕を上げたとき、下げたとき、それとも常に痛むのか。夜間に悪化するか。腕の方に広がるか。

  • 鋭い刺すような痛み:石灰沈着性腱炎や急性炎症の可能性
  • 動作時の鈍い痛み:腱板断裂や肩峰下インピンジメントの可能性
  • 夜間に目が覚めるほどの激痛:石灰沈着性腱炎の典型的な症状
  • 腕から指先への放散痛:頸椎神経の関与の可能性
  • すべての方向で動きが制限される:凍結肩(五十肩)の可能性

ステップ2:治療に飛びつかず、まず正確な診断を

最もよくある間違いは、適切な診断を省いてすぐに治療を始めることです。「まず衝撃波をやってみましょう」「とりあえず注射してみましょう」——どの組織が損傷しているかを正確に把握しないまま治療するのは、当て推量に過ぎません。

適切な診断には画像検査が必要です。最低でもX線と超音波、必要であればMRIも。そして画像だけでなく、医師が実際に肩を触って動かして確認する身体診察が不可欠です。

診断なしの治療は実験にすぎない。正確な診断こそが、すべての治療の出発点です。

ステップ3:「治療法」を調べる前に、自分の状態を理解する

肩の痛みで検索すると、衝撃波療法・プロロセラピー・PRP・幹細胞・コラーゲンパッチなど、次々と情報が出てきます。しかし自分の状態を正確に把握するまで、これらはどれも意味をなしません。

石灰沈着性腱炎の患者様と腱板断裂の患者様は、どちらも「肩が痛い」という状況ですが、必要な治療は全く異なります。石灰に効果的な治療が、腱板断裂には全く効かないことも多いのです。

よくある質問

Q1. 整形外科に行けばすぐに診断がつきますか?

必ずしもそうではありません。肩は複雑な関節で、複数の病変が同時に存在することもよくあります。超音波・MRI・身体診察を組み合わせた精密評価が必要です。

Q2. 痛みが我慢できるなら、受診を待ってもいいですか?

腱板断裂の場合、放置すると断裂が拡大することがあります(部分断裂が全層断裂に進行)。痛みが軽くても、症状が続くなら早めの診断をお勧めします。

Q3. 夜間痛がひどいのですが、救急に行くべきですか?

石灰沈着性腱炎の急性期は激烈な痛みが出ることがあります。緊急性はあまり高くありませんが、痛みが非常に強い場合は整形外科を受診してください。

正確な診断とオーダーメイドの治療計画を受けるために

ご予約はこちら
李東奎 院長

李東奎 院長

延世大学校医学部卒 · 整形外科専門医 · IBSE認定 · 特許4件

かつて手術専門医として活躍し、非手術治療の可能性を追求するために転向。肩手術の限界を自身の経験から痛感し、プラチナムクリニックを設立。著書『肩の痛み 手術より運動』著者。

カカオトークLINEで相談24/7 AIチャット