こんにちは。新沙駅プラチナクリニック整形外科専門医、イ・ドンギュ院長です。 肩の痛みで検査を受けたところ、腱板部分断裂と言われた方が多くいらっしゃいます。いざ治療を始めようとすると、さまざまな悩みが生じます。 ・「関節鏡手術が必要ですか?」 ・「装具を数週間装着しなければならないなら、仕事・育児・スケジュールの都合がつきません。」 ・「注射治療、衝撃波、薬はいろいろ試しましたが、効果がありませんでした。」 このような方々の中で、検査結果が適合する場合には、非手術的縫合(縮小縫合術)にRegeneten(リジェネテン)施術を組み合わせた治療戦略についてご相談することができます。本日は、この併用治療の利点と、どのような方に検討されるかについてまとめてご説明します。 --- 1) 腱板「部分断裂」はなぜ治療が難しいのでしょうか? 部分断裂は「完全に断裂した全層断裂」とは異なり、見た目には耐えられるように見えるため、治療のタイミングが遅れるケースが多くあります。しかし実際には、 ・繰り返し使用すると痛みが再発しやすく ・夜間痛(夜間に痛みが増す)や睡眠障害につながり ・時間の経過とともに損傷範囲が拡大する可能性があります。 そのため部分断裂は、正確な診断(超音波/X線/MRI)とともに、生活パターン(肩の使用量)も考慮したオーダーメイドの治療設計が重要です。 【写真挿入位置】


--- 2) 縮小縫合術とは?(非手術・無切開による「物理的縫合」) プラチナクリニックの肩靱帯(腱板)縮小縫合術は、 ・**肩靱帯内側部・関節付着面側(関節面側)の部分断裂**を対象に ・**特許取得済みのコラーゲン縫合糸**で損傷部位を**物理的に縫合**する ・**針サイズ対応の専用ガイド**を用いた**無切開・非手術施術**です。 ケースによっては装具装着なしで、翌日からシャワーなど日常生活への復帰が可能という点は、多忙なスケジュールをお持ちの患者様にとって重要な利点となります。 【動画・写真挿入位置】

--- 3) Regeneten(リジェネテン)施術とは?(外側部断裂の「補強」という概念) Regeneten(リジェネテン)施術は、腱板(肩靱帯)外側部断裂において、コラーゲンパッチを追加することで断裂した腱の再建を促し、腱組織自体をより厚く補強するという概念の施術です。 すなわち、単に「痛みを和らげる治療」にとどまらず、損傷組織が回復できる環境をより有利に整え、組織の補強・再建を補助するという方向性も合わせて考慮します。 また、リジェネテンを単独で施術する場合には、ケースによって通常2〜4週間の肩装具装着が必要となることがあります。 ※適用の可否・方法は、断裂の形態(内側/外側)、組織の状態、合併病変、患者様の活動量によって異なる場合があります。 【写真・動画挿入位置】

--- 4) 「縮小縫合術+リジェネテン」併用治療の利点 併用治療の目的を簡単に言えば、 ・**縮小縫合術により肩靱帯内側面(関節面側)および靱帯内部(実質内)断裂をコラーゲン縫合糸でしっかり縫合(機械的安定化)**し ・**リジェネテンにより外側部断裂・脆弱化部位にコラーゲンパッチを追加して組織の補強・再建を補助**することで 腱板部分断裂における疼痛軽減・機能回復・再発リスク低減を一度に図ることができます。 特に、リジェネテンを単独で行う場合は通常2〜4週間の装具装着が必要なケースがありますが、縮小縫合術を併用することで、ケースによってはリジェネテン後も装具なしで早期の日常復帰を目指した治療戦略を立てられるという点が最大の利点です。 利点1)「縫合」と「回復環境の整備」を同時に目指すことができます 部分断裂は、単純な炎症治療だけでは繰り返し再発するケースがあります。併用治療は構造的安定化(縫合)と組織回復の補助を合わせて考慮します。 利点2)肩の使用量が多い方に対して「回復戦略」をより綿密に立てることができます 肩をよく使う職業・スポーツ・育児をされている方は、痛みが一時的に和らいでもすぐに過使用につながりやすいです。 併用治療は、治療後のケア(使用量のコントロール+リハビリ)も含めた回復戦略をより綿密に設計するうえで役立つことがあります。 利点3)「手術が現実的に難しい」方の選択肢を広げます ・関節鏡手術後の装具装着が困難で ・手術のためにスケジュールを空けることが難しく ・既存の非手術治療を十分に行ったが効果が限定的だった方 このような方々の中で適合ケースにおいては、併用治療が手術前の段階で検討できる治療オプションとなり得ます。 --- 5) どのような方に併用治療を検討しますか? 検査結果(部分断裂の形態・組織の状態)が適合するという前提のもと、 1)関節面側腱板部分断裂が確認された方 2)装具装着・長期回復が現実的に不可能な方 3)肩の使用量が多く「早期日常復帰」が重要な方 4)注射・衝撃波・薬などの既存非手術治療への反応が限定的だった方 5)手術前の最後の非手術的治療オプションを探している方 において、併用治療のご相談となるケースが多くあります。 --- 6) 治療後のケア:「別途リハビリ期間」より「パフォーマンス回復」が重要です 部分断裂のケースでは装具装着が不要な場合が多いため、別途リハビリ運動期間が「必須」として長く設定されないこともあります。 ただし、施術前の痛みによって低下していた肩のパフォーマンスを回復させるためには、リハビリ運動を行うことが有益です。 プラチナクリニックでは縮小縫合術後12週間のオンラインリハビリプログラムを運営しており、段階的な運動指導と管理をサポートいたします。 注意事項チェックリスト ・痛みが和らいだからといって、急に過度に使用しないようにしましょう。 ・痛みを誘発する動作(特定の角度・反復動作)は、しばらく「反復」を避けましょう。 ・巻き肩(肩の前方突出)の姿勢を減らし、肩甲骨の安定化を意識しましょう。 ・運動は「速く」よりも「安全に、継続的に」行うことがより重要です。 --- 7) よくある質問(FAQ)10選 Q1. 腱板部分断裂は必ず手術が必要ですか? A. そうではありません。部分断裂の形態・組織の状態・活動量・合併病変によって治療オプションが異なります。 Q2. 縮小縫合術は注射治療ですか? A. 単純な注射治療ではなく、特定の部分断裂に対して特許取得済みのコラーゲン縫合糸による物理的縫合を目指す非手術施術です。 Q3. リジェネテンは誰でも受けられますか? A. 断裂の形態・組織の状態・活動量によって適合性が異なります。診断後に決定します。 Q4. 併用治療を行うと回復が早くなりますか? A.「必ずしも早い」というよりは、縫合と回復補助を合わせて考慮し、回復戦略を立てるという概念です。 Q5. 翌日にシャワー・出勤は可能ですか? A. ケースによっては可能ですが、個人の状態や合併病変によってご案内が異なる場合があります。 Q6. 装具は必ず必要ですか? A. 部分断裂のケースでは、装具装着が不要な場合が多くあります。 Q7. スポーツ(ジム・ゴルフ・テニス)はいつから可能ですか? A. 疼痛・機能回復の段階に合わせて段階的に進めます。無理な早期復帰は再発リスクを高める可能性があります。 Q8. これまでの注射・衝撃波がなぜ効果がなかったのでしょうか? A. 痛みの根本的な原因が炎症だけでなく部分断裂そのものであるか、石灰化・インピンジメント・癒着が合併していた可能性があります。 Q9. 併用治療が適合しない場合もありますか? A. 全層断裂であったり、断裂範囲が広く組織の状態が良くない場合には、他の治療がより適切な場合があります。 Q10. 相談前に何を準備すればよいですか? A. 痛みの発症時期、悪化する動作、夜間痛の有無、治療歴、職業・スポーツの特性を整理してお越しいただくと役立ちます。 --- まとめ 腱板部分断裂は、「我慢して耐えていれば」時間が解決してくれる問題ではないケースが多くあります。 特に装具装着が難しい方や、肩の使用が多くスケジュール調整が困難な方には、現実を踏まえた治療戦略が必要です。 検査結果が適合する場合、縮小縫合術+リジェネテン併用治療は手術前の段階で検討できる非手術的オプションとなり得ます。 正確な検査で現在の状態を確認したうえで、最も負担が少なく効果的な方法から順に治療されることをお勧めします。

