こんにちは。整形外科専門医の李東圭院長です。 しばらくぶりに記事を書くことになりました。さまざまな準備をしていたため、ようやく書けるようになりました。 石灰化腱炎で多くの方が苦しんでいらっしゃいます。 しかし、私のもとで治療を受けられた方々は、もう石灰化腱炎に悩まされることはありません。 石灰を一度で解決できる方法があるからです。 「石灰破砕吸引術」――私が10年以上かけて開発し、名付けた処置です。この器具に関する特許を出願しました。石灰を除去するために特別に製作したガイドと専用ドリルビットを使用して石灰を破砕し、吸引する処置です。 石灰破砕吸引術を行うには麻酔が必要です。 単純な局所麻酔では患者様の疼痛が非常に強いため、私は腕神経叢麻酔を行い、肩の疼痛を完全にコントロールした上で処置を進めます。 肩の石灰化腱炎で激しい疼痛に苦しんでいた患者様が、腕神経叢麻酔後に「これだけ痛みがなければ生きていける」とおっしゃっていた言葉が思い出されます。 石灰破砕吸引術を始めた当初は単純局所麻酔のみで処置を行っていましたが、患者様が泣きながら処置を受けていた記憶があり、この疼痛を最小限に抑えるか、あるいは全くない状態で処置することを検討した結果、腕神経叢麻酔を用いるようになりました。 以前から手術を行う際にも常に悩んでいたことが、手術・処置を行えば当然強い疼痛が生じるわけで、それをどうすれば最小限に抑えられるかということでした。そういった日々のことが今でも鮮明によみがえります。 ところで、腕神経叢麻酔は全身麻酔ではありませんが、それに準ずる麻酔であり、患者様の状態を医療スタッフが綿密に観察する必要があるため、入院が必要です。十分な観察後に安定が確認されれば当日退院が可能であり、必要に応じて一泊入院となる場合もあります。 麻酔後、石灰内部に特別製作した器具(ガイド、特許出願)を挿入し、特別製作した器具(石灰破砕用ドリルビット)を用いて石灰を破砕します。
映像にも示されているように、特別製作したガイドとドリルを使用して石灰を破砕します。
石灰を破砕した後、破砕された石灰を生理食塩水を用いて除去します。

患者様から「石灰がすべて除去できるのか」「石灰の病期によって性状が異なるため除去できないと聞いた」といったご質問を多くいただきます。
石灰破砕吸引術は、石灰化腱炎のどの病期であっても除去が可能です。 (特別製作した器具とノウハウさえあれば、99%の石灰除去が可能です。) 李東圭院長
石灰化腱炎は、形成期・休止期・吸収期の3段階で進行します。 形成期と休止期は石灰の性状が硬いため、一般的に注射器で吸引しても石灰は決して除去できません。 一部の患者様から 「他院で注射器による吸引を行ったが、まったく出てこなかった」 「石灰が非常に硬いため、ステロイド注射で疼痛だけを軽減して体外衝撃波療法を試みましょう」 といったことを言われたとよく耳にします。 私が開発した石灰破砕吸引術は、石灰を直接、特別製作した器具(ガイドおよびドリル)を用いて破砕してから吸引するため、形成期・休止期の石灰もすべて除去が可能です。 吸収期の石灰は粘稠性の高い性状であり、注射器で吸引するとある程度除去できます。しかし、粘稠性があるため腱の内部に付着しており、単純吸引だけでは完全な除去は不可能です。 石灰破砕吸引術は、このような粘稠性の高い石灰も腱への損傷を最小限に抑えながら残存石灰を破砕・吸引するため、吸収期の石灰もすべて除去が可能です。 それでは、一つひとつ事例を挙げてご説明します。 まず、石灰の吸引ができない、または困難とされる形成期の石灰の症例からご覧いただきましょう。 形成期石灰化腱炎の症例をご紹介します。

X線像で赤い円内に白く見えるものが石灰です。

超音波像では、超音波は固体性状を透過できないため、骨のような硬い物質の下方は黒く描出されます。形成期の石灰は硬いため、骨と同様に石灰の下方が黒く描出されます。 この患者様は1.76×0.99cmの硬い石灰であり、石灰破砕吸引術で治療を行いました。
映像に示されているように、形成期の石灰は硬いため、いくら吸引しようとしても石灰は除去されません。 石灰破砕吸引術では、このような場合でも特別製作した(特許出願)器具を用いて石灰を破砕するため、形成期の硬い石灰であっても除去することができます。
映像のように石灰を破砕すると、形成期の石灰は硬いため、排出される際にチョークの粉のように吸引される様子が観察されます。石灰を破砕すると粉末状になり、生理食塩水を通じて除去されます。

石灰破砕吸引術後に採取した石灰を撮影した注射器の写真です。粉末状に破砕された形成期の硬い石灰が注射器の底に沈殿しているのが観察されます。

治療前後の画像を比較すると、赤い円内にあった石灰が青い円内ではほとんど確認できず、石灰がきれいに除去されていることが観察されます。 もう一つの形成期肩石灰化腱炎の症例をご紹介します。

X線像で赤い円内に大きな石灰が観察されます。 同様に超音波で石灰の大きさと性状を把握し、形成期の石灰と判断しました。 石灰破砕吸引術にて石灰を除去しました。
映像のように、まず石灰を破砕してから生理食塩水を入れた注射器を用いて破砕された石灰を除去します。最初は透明だった注射器内の液が、石灰が吸引されるにつれて次第に白濁していく様子が観察されます。

石灰破砕吸引術後の注射器の写真です。白い粉末状の石灰が注射器の底に沈殿しているのが観察されます。

治療前後のX線像を比較すると、赤い円内にあった石灰が青い円内では確認できないことが観察されます。 形成期の肩石灰化腱炎であっても、石灰が硬くても、石灰破砕吸引術で石灰を除去することができます。 硬いため、一般的に注射器で石灰を除去することは不可能です。 そのため、多くの患者様が他院で「石灰が硬くて除去できない」「注射と体外衝撃波療法で様子をみましょう」「あるいは手術が必要です」といった言葉を告げられています。
しかし私は、石灰破砕吸引術によって硬い形成期の石灰でも除去することができます。 李東圭院長
それでは、休止期段階の石灰化腱炎の症例もご覧いただきましょう。

X線像で赤い円内に白く見えるものが石灰であり、位置からみて棘下筋に存在する石灰と判断されます。

超音波像では、形成期の石灰化腱炎と同様に硬いため、石灰の下方が黒く描出されます。ただし、形成期の石灰と比較してやや石灰の形態が下方に観察される様相であり、休止期の石灰と判断されます。 やはり硬い石灰であるため、単純注射吸引だけでは石灰は除去できません。 多くの患者様が他院で石灰除去術を受けたとのことですが、疼痛がさらに増強し、石灰のサイズはそのままだとおっしゃって来院されます。 どのような処置を受けたかお聞きすると、注射器でまず吸引しようとしたが石灰が除去できず、注射器で何度も穿刺した後に体外衝撃波療法を複数回受け、再検査したところ石灰が吸収されていなかったため、再度注射器で穿刺して体外衝撃波療法を受けるということを繰り返されたとのことです。 症状も改善せず、石灰も消えないため困り果てて私のもとに来られたとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。 また、これほど懸命に治療を受けたにもかかわらず、最終的に治療を受けていた病院で手術の話を告げられ、私のもとに来られる方も多くいらっしゃいます。 このように硬い石灰であっても、特別製作した器具とノウハウさえあれば石灰を除去することができます。 上記の症例でも石灰破砕吸引術を施行しました。
上記の映像を見ると、形成期の石灰よりも何か塊が出てくるような感じの石灰粉末が吸引されているのが観察できます。形成期の石灰とは少し異なる様相の石灰です。

石灰破砕吸引術を行った後の注射器の写真を見ると、大量の石灰が吸引されているのが観察されます。

処置前後のX線画像を見ると、赤い円の中にあった石灰が青い円の中では確認できません。石灰がほぼすべて除去された状態です。 別の休止期における肩石灰沈着性腱炎の症例をご紹介します。

X線画像では、赤い円の中に大きく白く見える石灰が観察されます。
映像でも、石灰が粉末ではなく、やや塊状の石灰として吸引されています。休止期の石灰の様相です。 形成期や休止期の石灰のような硬い石灰であっても、私が開発した特許取得済みの特注器具を使用することで、石灰を破砕・除去することができます。

処置後の注射器の写真を見ると、非常に大量の石灰が抽出されているのが観察されます。

治療前後の写真を見ると、石灰がきれいに除去されているのが観察されます。 形成期の硬い石灰だけでなく、休止期の硬い石灰も石灰破砕吸引術によって除去することができます。 形成期や休止期の石灰が硬くて除去できないため、ステロイド注射などで疼痛のみをコントロールし、体外衝撃波治療だけで治療を続けてきた患者様に対し、石灰破砕吸引術によってこのような硬い石灰も除去が可能であることをお伝えします。 石灰沈着性腱炎を手術なしで治療するために、懸命に学び、研究・開発を重ねた結果、石灰破砕吸引術を確立し、必要な器具を作製して、現在ではほぼ完成形に近いノウハウと器具を持ち、患者様の石灰沈着性腱炎を手術なしで治療しています。 今回は吸収期における肩石灰沈着性腱炎の治療症例をご紹介します。

X線画像を見ると、赤い円の中に形成期・休止期とは異なる様相の石灰が観察されます。やや濃度が低いような印象とでも言いましょうか。石灰沈着性腱炎の画像を数多く見てきたため、今ではX線画像を見るだけでも石灰の性状をある程度把握することができます。 それでも正確な状態・大きさ・位置を把握するために超音波検査を施行します。

超音波画像を見ると、以前の超音波画像とは異なり、石灰の形態が全体的に確認でき、石灰が高輝度エコーとして描出されています。 横2.44cm×縦1.45cmの大きな吸収期の石灰が観察されます。 石灰破砕吸引術にて治療を行いました。
吸収期の石灰は粘稠性の高い石灰であり、注射器である程度吸引できる場合もありますが、粘稠度が高すぎて注射器の先端が詰まる場合もあり、少量しか排出されず残存石灰が残るケースも少なくありません。 石灰破砕吸引術では、吸収期の石灰内に吸引前にまず粘稠な石灰をより希釈させる薬剤を注入してから石灰を吸引します。その後、残存石灰は特注器具を用いて破砕し、除去可能な石灰を最大限すべて除去します。

注射器の写真を見ると、粉末状の石灰ではなく、塊状の石灰の様子が観察されます。吸収期の石灰は粘稠性が高いため、除去後の様相も形成期・休止期の石灰とは異なる様相を呈します。

治療前後の写真を見ると、赤い円の中にあった吸収期の肩石灰が、青い円では完全に除去されているのが観察されます。 別の吸収期における肩石灰沈着性腱炎の症例をご紹介します。

こちらも赤い円の中に大きな吸収期の石灰が観察されます。 こちらも石灰破砕吸引術を施行しました。
映像を見ると、歯磨き粉が押し出されるように石灰が排出されているのが観察されます。

吸収期の石灰は粘稠性が高いため、注射器で吸引後に観察すると塊状の様相を呈しています。2本目の注射器が最初に吸引・抽出された塊状の石灰であり、残りは破砕後に抽出された石灰です。破砕後に排出された石灰の方が量が多いことが観察されます。 すなわち、単純吸引のみでは石灰をある程度除去したとしても、残存石灰の方がはるかに多い可能性があります。 石灰破砕吸引術はこのような残存石灰もすべて破砕して除去することができ、除去可能な石灰を最大限すべて除去します。

吸収期肩石灰沈着性腱炎の治療前後の写真を見ると、石灰が完全に除去されているのが観察されます。 もちろん、微細な残存石灰が存在する場合があります。このような残存石灰は自然に吸収される場合もあり、処置後に体外衝撃波治療を併用することで完全に除去することも可能です。 肩石灰沈着性腱炎の各病期に応じた石灰破砕吸引術のすべての症例をご紹介しました。 各2症例のみのご紹介でしたが、実際にはこれをはるかに上回る症例を経験しています。 (これまでに1万件以上の症例を行ってきたと思います。) 残念な症例もありました。石灰沈着性腱炎で手術を受けられたにもかかわらず、術後も疼痛が持続したとのことでした。その症状が徐々に悪化し、術後3か月時点でさらに増悪したため、私のところへ来られました。 検査を行ったところ石灰がまだ残存していることが判明したのですが、手術を行った病院では再発と言われたとのことでした。うーん… しかしそれよりもさらに大きな問題は、石灰除去を行った腱板が断裂していたことでした。 石灰を外科的に治療する場合、腱板断裂に準じた手術が行われ、石灰を除去するためにシェーバーと呼ばれる削除手術器具を使用することになりますが、腱が損傷することは避けられません。 石灰の大きさが大きければ腱の損傷はさらに大きくなり、腱が脆弱化したり治癒が良好でない場合、腱断裂が生じる可能性があります。 最初から石灰破砕吸引術を行っていれば、このような合併症なく治療できたと思われますが、すでに断裂がかなり進行していたため、外科的治療をお勧めしました。 石灰沈着性腱炎は手術が必要な疾患ではないと考えています。 その理由は、手術なしでも石灰を除去できるからです。 手術を行えば腱の損傷が不可避的に生じ、別の合併症が発生する可能性もあります。 このブログ記事において、石灰沈着性腱炎のあらゆる病期で石灰が除去できることをお示ししました。 石灰沈着性腱炎で苦しまれることなく、また二次的な問題が生じないことを願っています。
肩石灰沈着性腱炎において、どの病期の石灰であっても石灰破砕吸引術で治療することができます。 肩石灰沈着性腱炎は、特注器具とノウハウさえあれば99%除去することができます。 イ・ドンギュ院長
🔗 https://platinumos.co.kr/

