こんにちは。整形外科専門医の이동규(イ・ドンギュ)院長です。 肩の石灰沈着性腱炎において、石灰破砕吸引術は非常に優れた処置であることを以前お伝えしました。 https://blog.naver.com/9690067/222788428381
🔗 https://blog.naver.com/9690067/222788428381ところが、患者さんがいらっしゃって、石灰破砕吸引術を他の病院で受けようとしたところ、チーズ状の石灰は吸引できるが、硬い石灰はできないと言われたとのことです。そのような場合は、手術をするか、複数回(最低3回)の処置が必要だと言われたとおっしゃいます。 私の場合、硬い石灰であれチーズ状の石灰であれ、石灰の状態に関わらず破砕して除去することができるのですが… 3回も必要と言われたと聞いて、じっくり考えてみました。 何を3回行うということなのか?調べてみると、石灰が硬いため注射針で何度か穿刺して石灰に穴を開け、石灰を吸収させるという処置を3回行うということでした。 硬い石灰を破砕することができないので、石灰に穴を作って吸収させるという内容です。 まあ……効果がないわけではないと思いますが、 石灰による疼痛が強い状態をすぐに解決できなければ、患者さんの苦痛はひとえに患者さん自身が耐えるしかないという辛い状況が長引くことになります。 石灰破砕吸引術を行う際は18ゲージまたは16ゲージの針を使用しますが、石灰に正確に針先を挿入し、その針を通じてもう一本の針を挿入して石灰を内側から破砕します。針の方向を上下左右に少しずつ調整しながら、腱を損傷しない範囲で石灰を破砕していきます。そのように破砕された石灰は、シリンジに生理食塩水を使用して破砕された石灰を少しずつ洗い流すようにして吸引することで、硬い石灰であっても十分に除去が可能です。 もちろん私の場合も、最初の頃はうまく除去できず、満足のいく結果が得られないこともありましたが、10年以上行ってきた結果、少しずつ手技が向上し経験も積み重なって、硬い石灰も一度で除去できるようになりました。 現在は、腱へのダメージをより少なくしながら石灰をうまく破砕できる器具を製作して処置を行っています。 症例をご紹介します。 40代の女性患者さんで、肩甲下筋に石灰沈着があり、痛みが非常に強かったため他院を受診されたところ、石灰の位置が硬い石灰であるため手術が必要と言われ、私のところへいらっしゃった方です。 まずX線画像を見てみると

X線画像を見ると、赤い丸の中に矢印で示された部位に石灰が観察されます。 超音波検査を見ると、この石灰が硬い石灰なのかチーズ状の石灰なのかを確認することができます。

超音波画像を見ると、赤い丸の中に白く見えているものが石灰です。超音波は固体を透過できないため、骨の下は黒く見えますが、この石灰も硬い石灰であるため、石灰の下が黒く見えています。 硬い石灰ではありますが、十分に除去可能と判断し、石灰破砕吸引術によって石灰を除去しました。

石灰を破砕した後、吸引した石灰がシリンジ内に観察されます。(黄色矢印) 少々グロテスクに見えますが、すっきりと吸引できて気持ちがいいです。

処置直後に撮影したX線画像を見ると、以前あった石灰が消失していることが確認されます。

処置前後の画像を比較して見ると、石灰が消失していることがより一層はっきりと確認できます。 この患者さんの場合、1回の処置でほぼすべての石灰を除去し、追加治療なしに石灰沈着性腱炎を治療しました。 患者さんは手術をせずに治療できたことを大変喜んでくださり、 処置も当日入院してその日のうちに処置を行い、当日退院できたことが良かったとおっしゃっていました。
硬い石灰も石灰破砕吸引術で一度に除去することが可能です。

