こんにちは。整形外科専門医の李東圭院長です。 今日は問答形式で石灰性腱炎についてご説明します。 Q. まず、石灰性腱炎とはどのような疾患でしょうか? 正確な原因は不明ですが、直接的な原因としては血流制限が生じることです。 つまり、何らかの理由で血流制限が生じると、腱や靭帯に血流が届かなくなり栄養供給がされなくなります。 その結果、腱や靭帯に退行性変化が進行し、石灰が沈着するようになります。 Q. では、石灰性腱炎はどのように進行するのでしょうか? 3つの段階に分けることができ、形成期・維持期・吸収期に区分されます。 形成期はその名の通り石灰が形成される時期であり、維持期はその状態が維持される段階、吸収期は石灰が吸収される時期です。 形成期や維持期の石灰はチョークのように硬い状態であり、吸収期の石灰は歯磨き粉のようにねっとりとした状態です。 つまり石灰性腱炎は、石灰が形成された後、再び吸収される疾患です。 Q. それならば、石灰性腱炎はそのまま放置しても良いのではないでしょうか? そう思われるかもしれませんが、石灰性腱炎による痛みは経験された方はご存知の通り、非常に激烈な痛みを引き起こします。 痛みの程度を評価するものにVASスコアというものがあり、0点が痛みなし、10点が死ぬほど痛い状態を表すスコアです。分娩の痛みは平均的に6〜7点程度と言われています。 では、石灰性腱炎による痛みは何点でしょうか? なんとVASスコアが9点にまで達することがあるそうです。 これほど痛みが激烈であるため、そのまま放置することは石灰性腱炎を患う患者さんにとって非常に辛いことです。 そのため、治療が必要な疾患でもあります。 Q. では、石灰性腱炎は必ず痛みを伴うのでしょうか? そうではありません。石灰が維持される時期である維持期には、痛みがほとんどない場合もあります。 最も強く痛む時期は吸収期であり、次に痛む時期が形成される形成期です。 石灰性腱炎における痛みの原因は、石灰による炎症によって靭帯または腱内の圧力が上昇するためです。 吸収期の石灰性腱炎は、ねっとりとした歯磨き粉またはチーズのような状態を呈し、腱内の圧力が非常に高くなるため、吸収期の石灰性腱炎はほとんどの場合、痛みが強くなります。 形成期と維持期は、大きさや状態によって痛みが生じる場合と生じない場合があります。 Q. 石灰性腱炎はどのように治療するのでしょうか? 石灰を除去することが根本的な治療です。 石灰の大きさが小さい場合や微細な場合には、体外衝撃波治療でも良好な結果を得ることができます。 しかし、石灰の大きさが非常に大きい場合や硬い場合には、体外衝撃波のみでは治療できないことがあります。 また、吸収期の石灰性腱炎に体外衝撃波を行うことは、患者さんをさらに苦痛にさせる可能性もあります。 このような場合、石灰を除去するために手術を行うこともあり、非手術的には石灰破砕吸引術によって治療します。 Q. 石灰性腱炎における手術はどのように行うのでしょうか? 関節鏡を用いて、石灰が位置する腱または靭帯に切開を加え、石灰を除去します。 そして切開した部位を再縫合します。 手術を行う場合は腱を損傷させながら行うため、装具の装着が必要となり、リハビリテーションが必要になります。 Q. 非手術治療である石灰破砕吸引術とはどのような治療ですか? 超音波によって石灰の位置を正確にターゲティングし、注射針を石灰内に挿入します。 そして石灰の状態に応じて石灰を破砕します。 破砕された石灰を注射器を用いて吸引する処置です。 手術なしに注射器を使用するため、日常生活にすぐに戻ることができます。 また、石灰を除去することで炎症反応と圧力を即座に低下させるため、患者さんは処置後すぐに痛みから解放されることができます。 Q. 石灰破砕吸引術はどこで受けられますか? 石灰破砕吸引術は、石灰の状態(形成期・維持期・吸収期)と大きさによって破砕方法に違いがあります。 また、超音波によって正確にターゲティングしなければ石灰を除去することが難しくなります。 そのため、経験の少ない医師の場合、石灰をうまく除去できないこともあります。 私の場合は10年以上行ってきた処置ですので、10〜15分程度で簡単に施行することができます。 同僚の後輩医師に指導して石灰破砕吸引術を行わせてみたところ、1時間かかることもありました。 もちろん、経験を積めば上手くできるようになると思います。 石灰破砕吸引術についてご興味のある方は、下記のリンクからご覧ください~!! https://blog.naver.com/9690067/222552391573
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(プラチナクリニック)肩の石灰沈着性腱炎はどのように治療するのか?

イ・ドンギュ院長
整形外科医 · プラチナムクリニック
肩・膝の手術および非手術治療
