こんにちは。整形外科専門医の李東奎院長です。 回旋筋腱板(ローテーターカフ)の部分断裂について、多くの患者様からお問い合わせをいただいております。 ある病院では手術が必要だと言われ、別の病院ではまだ手術するには早い、もう少し様子を見るようにと言われる。 注射治療をもう少し続けてみましょう、などなど。 患者様は複数の病院を転々とされる中で、病院ごとに異なる治療法を勧められ、どうすればいいのか、どの治療を受ければいいのか、迷われることになります。 回旋筋腱板が完全断裂した場合は、手術を行うのが適切です。 しかし、回旋筋腱板の部分断裂と診断を受け、さまざまな治療を行っても改善が見られない方が非常に多く、複数の病院を受診しても、明確な治療法を提示してもらえるところはあまり多くありません。 このように保存的治療でも改善が見られない部分断裂の場合、より侵襲的かつ積極的に治療を行うことで、完全断裂への進行を防ぎ、手術を回避することができます。 このような場合に検討できる治療法があります。 それが、骨髄刺激幹細胞再生術と縮小縫合術です。 以下のリンクをご参照いただくと、大変参考になります。 https://blog.naver.com/9690067/223251719566
🔗 https://blog.naver.com/9690067/223251719566本日ご紹介する患者様も、2年間にわたり回旋筋腱板の部分断裂と診断を受け、あらゆる治療を試してきたとおっしゃっています。 注射治療もさまざまな種類をすべて試されたとのことです。DNA注射、PRP注射、コラーゲン注射など、体外衝撃波治療や徒手療法(マニュアルセラピー)も継続して行われましたが、依然として症状の改善が見られず、むしろ痛みがどんどん強くなってきているとのことで、当院を受診されました。 事業をされている方で、その性質上ゴルフをされる機会も多く、会食も多いため、海外にもよく行かれるとのことです。 これまで痛みも強く、本当につらかったとおっしゃり、手術も考えて大学病院にも行かれましたが、まだ手術の段階ではないと言われ、炎症止めの注射を打つだけだったとのことです。 しかし、しばらくするとまた痛みが強くなり、手術もできないと言われてしまい、もどかしく、日常生活も仕事も本当に辛いと、どうかこの状態を解決してほしいとおっしゃっていました。 一度、超音波で状態を確認してみました。

超音波画像上、赤い丸の中に部分断裂した回旋筋腱板が観察されます。本来、超音波画像上では回旋筋腱板は白く内部が充填されており、わずかな線維走行が保たれているのが正常ですが、上記の超音波画像を見ると、半分近くの回旋筋腱板が黒く見え、やや不整・ほつれた様子が観察され、部分断裂がかなり進行していることが確認されます。 このような場合、数多くの注射治療を行っても効果がなく、断裂の状態も注射治療では解決が困難な状態です。 そのため、より侵襲的かつ積極的な治療を行うこととしました。 すなわち、骨髄刺激幹細胞再生術と縮小縫合術を同時に施行しました。

骨髄刺激幹細胞再生術は、断裂した回旋筋腱板を超音波画像を確認しながら正確にターゲティングし、特別に製作されたガイドを挿入した上で、専用のドリルを用いてマイクロチャンネル(微細孔)を作製する処置です。1mm未満の微細孔であるため、骨へのダメージは生じません。この微細孔を通じて骨髄が滲出し、骨髄内に含まれる自家幹細胞を利用して組織を修復・再生させる処置です。

特別に製作された吸収性縫合糸を三次元的に回旋筋腱板の断裂部位に通過させて挿入し、しっかりと固定・縮小させる処置です。縫合糸を通過させるための針穴程度の創しか生じないため、処置後1〜2日程度で孔は治癒し、目立った創傷は残りません。吸収性縫合糸を使用するため抜糸の必要もなく、約3ヶ月間強度が維持されるため組織が十分に治癒する時間が確保されます。また、吸収時にコラーゲンを形成するため、組織の修復にも寄与します。 処置後3ヶ月時点の超音波画像を確認しました。

処置前に回旋筋腱板の部分断裂が認められた部位が、処置後3ヶ月時点では青い丸の中に示されているように、黒い部分が消失し、白く充填され、本来の線維走行に沿って回復していることが観察されます。

処置前後の画像を比較していただくと、より明確に回復していることが確認できます。 患者様は処置後に仕事で海外へ行かれましたが、とても快適に過ごせたと、大変喜んでくださいました。 これからは何かあればまず真っ先に私のところへ駆けつけると言ってくださっています(笑) 私のところに来なくて済むのが一番お元気な証拠ですよ、もう痛まないようにと伝えました。 回旋筋腱板部分断裂の治療がうまくいかない方や、改善が見られない患者様に、このような非手術的治療が有益であると考えられます。
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