こんにちは。整形外科専門医の李東奎院長です。 石灰化腱炎の非手術的治療法である石灰破砕吸引術についてのお問い合わせを多くいただいております。 詳しい内容は以下のリンクをご参照ください。 https://blog.naver.com/9690067/223214782578
🔗 https://blog.naver.com/9690067/223214782578石灰破砕吸引術は手術ではありません。 非手術的な治療法として、石灰化腱炎を治療する処置です。 以前、このような患者様がいらっしゃいました。 末期腎不全で闘病中の患者様でしたが、石灰化腱炎を発症され、非常に苦しんでいらっしゃいました。 そこで大学病院で治療を受けようとしたところ、手術が必要であるものの、患者様の内科的疾患のために麻酔も手術も不可能と言われ、あちこち探してから私のところにいらっしゃった方でした。 この患者様に石灰破砕吸引術を施行したところ、劇的に痛みが改善されました。 患者様は、自分の体の状態では手術もできないと言われていたのに、手術なしでこれほど痛みが改善され、石灰化腱炎が治療されたことをたいへん感謝してくださいました。 石灰破砕吸引術は、簡単な局所麻酔を行った後に実施する処置ですので、麻酔による副作用を心配する必要はありません。 また、手術ではないため、出血や手術に伴うリスクがありません。 石灰を破砕して吸引するためのガイド(注射器サイズ)を挿入するだけで済みますので、傷も残りません。 本日ご紹介するケースも、持病により体調が非常に優れなかった患者様です。 持病のために日常的な活動がほとんどできず、体調も低下しており、手術は考えられない状況でした。 患者様は石灰化腱炎と診断され、数年間にわたって注射治療と衝撃波治療のみを受けていたとのことです。 しかし症状は徐々に悪化し、痛みはさらに増し、さまざまな要因が重なって非常につらい状態でいらっしゃいました。 「せめて痛みだけでも解決してほしい」とおっしゃりながら、私のところにいらっしゃいました。 状態を確認してみましょう。

X線写真を見ると、赤い丸の中に赤い点線で示されている部位が石灰の存在する箇所です。非常に大きな石灰があり、他院では手術が必要と言われたとのことでした。 基本的に石灰化腱炎は手術なしで治療できる疾患と考えておりますので、患者様に石灰破砕吸引術を施行しました。
映像でご覧いただけるように、透明だった注射器の内部が、石灰を破砕・吸引するにつれて、まるで牛乳のように次第に白く変化していくのが観察されます。非常に大量の石灰があったため、複数回にわたって繰り返し処置を行いました。

処置後の注射器の写真を見ると、黄色い線の内側、注射器の底に沈着している膨大な量の石灰が観察されます。 それでは、処置後のX線写真を確認してみましょう。

処置前に見られた膨大な石灰がほぼ吸収されているのが観察されます。 比較しながらもう一度見てみましょう。

処置前後のX線写真を見ると、石灰が明らかに吸収されているのが確認できます。 石灰を完全に除去することはできません。なぜなら、石灰は組織の中に密に入り込んだ形で存在しているため、無理に除去しようとすると正常組織を損傷する恐れがあるからです。そのため、石灰の内部のみを最大限に破砕し、吸引を行います。 残存している少量の石灰は、処置後に体外衝撃波治療によって十分に吸収させることができます。 数日後に再度来院された際、患者様は「痛みで眠れていなかったのに、本当に久しぶりによく眠ることができました」と、たいへん感謝してくださいました。 このような瞬間の嬉しさとやりがいを感じられることが、何より嬉しいです。
石灰破砕吸引術は手術ではありません。 非手術的な治療法として、石灰化腱炎を治療する処置です。 李東奎院長

