こんにちは。整形外科専門医、イ・ドンギュ院長です。 本日は、回旋筋腱板断裂の非手術的治療についてケースをご紹介いたします。 回旋筋腱板が完全断裂した場合には、手術的治療が必要となります。 しかし部分断裂がある場合は、増殖療法やプロロセラピーなどの治療薬剤を用いて治療を行いますが、 断裂の状態が良くない場合、このような増殖療法・プロロセラピーで効果が得られない方が多くいらっしゃいます。 このような場合、結局時間の経過とともに完全断裂へと進行し、やむを得ず手術を受けることになる方が出てきます。 注射治療でも効果が得られない患者様や、手術的治療を行うには断裂が大きくない患者様にとっては、本当に辛い状況と言わざるを得ません。 このような場合に、非手術的に回旋筋腱板部分断裂が治療された方法をご紹介いたします。 それが、骨髄刺激幹細胞再生術と縮小縫合術です。 骨髄刺激幹細胞再生術 https://blog.naver.com/9690067/222934136001
🔗 https://blog.naver.com/9690067/222934136001縮小縫合術 https://blog.naver.com/9690067/222961123101
🔗 https://blog.naver.com/9690067/222961123101それでは、良好な治療結果が得られたケースをご紹介いたします。 61歳男性の患者様で、約2年間にわたる肩の疼痛に悩まれていた方です。 回旋筋腱板部分断裂と診断され、数十回にわたる注射治療を受けられましたが症状の改善が見られず、 最終的に手術的治療を勧められ、当院を受診されました。 患者様は個人事業を営まれており、手術的治療は受けられないとのことでした。 まず、患者様の状態をご確認いただきます。

超音波検査において、赤丸の中に矢印で示された黒い部分が回旋筋腱板の断裂部位です。 超音波上では、ほぼ完全断裂に近い部分断裂が観察されます。 これまで注射治療を行っていたにもかかわらず、全く効果が見られていません。 断裂は完全断裂に近い状態ですが、断裂サイズが小さく、患者様の事情により手術的治療が困難な状況のため、 非手術的に治療を進めることといたしました。 骨髄刺激幹細胞再生術と縮小縫合術を施行いたしました。
映像をご覧いただくと、最初に断裂部位の骨を正確にターゲティングし、微細な孔を作製しています。 この孔を通じて骨髄が流出し、骨髄内の幹細胞・血小板・成長因子などが分泌されることで組織の治癒が促されます。 次に、特別に製作された縫合糸を断裂した回旋筋腱板内へ挿入し、腱内および骨内へ固定する縮小縫合術を施行しました。断裂部位を縮小させ、断裂の進行を抑制することができます。 その後、組織治癒を促進する薬剤を用いた増殖療法も併せて実施いたしました。 組織が治癒するまでの期間は約3ヶ月程度かかります。 その間は安静を保ちながら、リハビリテーション治療を並行して行いました。 3ヶ月後に超音波検査を施行いたしました。

同部位の超音波画像を見ると、以前は黒く見えていた部位が白く再生されているのが観察されます。

施術前後の画像を比較すると、回旋筋腱板が再生されていることが明確に観察されます。 回旋筋腱板の部分断裂を放置して完全断裂へと進行してしまった場合は、手術的治療が必要となります。 しかし、完全断裂になる前に回旋筋腱板の部分断裂を治療することができれば、手術なしに健康な肩で生活していくことができます。
回旋筋腱板の部分断裂がある際に、 骨髄刺激幹細胞再生術と縮小縫合術は 有効な治療の選択肢となり得ます。

