こんにちは。整形外科専門医の이동규です。 石灰沈着性腱炎について、患者様から多くのご質問をいただいております。 石灰沈着性腱炎がある場合、必ず取り除かなければならないのか? なぜ体外衝撃波治療をしても消えないのか? 手術的治療をしなければ完治できないのか? 手術と処置の違いは何か? 一つずつお答えしていきます。 Q. 石灰沈着性腱炎がある場合、必ず取り除かなければならないのか? 石灰沈着性腱炎における疼痛の原因は、石灰による強い炎症によって腱内の圧力が上昇することで生じます。 この痛みは非常に激烈であるため、患者様の表現としては「肩を切り落としてしまいたいほどの痛み」とおっしゃることがあります。 そのため、石灰沈着性腱炎の根本的な治療は石灰を除去することです。 ただし、石灰があっても疼痛がない場合もあります。このように疼痛がない場合は、特別な治療を行わなくても構いません。 Q. なぜ体外衝撃波治療をしても消えないのか? 石灰の状態によって体外衝撃波治療の効果に差があります。石灰が非常に硬かったり大きかったりする場合は、いくら体外衝撃波治療を行っても石灰が消えないことが多いです。 そのため、石灰沈着性腱炎と診断されてから数年間、体外衝撃波治療や注射治療を受けたにもかかわらず、石灰のサイズが全く縮小せず、繰り返し再発して非常に苦しんでいらっしゃる患者様が多くいらっしゃいます。 このような場合は、注射治療によって炎症反応を抑えて症状が一時的に緩和されるだけで、石灰そのものは治療されず、繰り返し再発するケースです。 Q. 手術的治療をしなければ完治できないのか? もちろん、手術的に石灰を除去することも一つの方法です。 しかし、手術で石灰を除去する際には、腱板(回旋筋腱板)を切開して内部の石灰を除去します。このとき使用する器具がシェーバー(削切器)と呼ばれるもので、吸引しながら組織を削り取る器具です。このような手術器具を使用すると、石灰以外の正常な腱板も損傷し、腱板の状態が弱くなります。また、石灰を除去した後、切開した腱板を縫合します。つまり、一連の過程が腱板断裂に準ずる手術的治療とほぼ同様であるため、装具の装着や治癒期間が必要となります。 Q. 手術と処置の違いは何か? 手術的治療については上記の質問で詳しくお答えしました。 では処置についてですが、「石灰破砕吸引術」と呼ばれるもので、非手術的に切開を行わず、特別に製作されたガイドとドリルを使用して石灰を破砕し、ガイドを用いて破砕された石灰を吸引して除去する方法です。 ガイドは少し太い針をイメージしていただければと思います。そのため、石灰沈着性腱炎を処置した場合、腱板への損傷を最小限に抑えることができ、技術的な経験が豊富であれば腱板を傷つけることなく石灰のみを除去することが可能です。 また、処置(石灰破砕吸引術)を行った場合は当日治療が可能であるため、翌日からすぐに日常生活に復帰でき、腱の損傷がないため特別な装具や制限なく活動することができます。 石灰沈着性腱炎の特性上、石灰が除去されると症状がすぐに消失するため、痛みからすぐに解放されます。ただし、回復期間と腱板損傷に関しては、手術よりも処置的治療の方がはるかに多くの利点があります。 ある程度疑問が解消されましたでしょうか? それでは、石灰沈着性腱炎の症例をご紹介します。 ご紹介する患者様も石灰沈着性腱炎と診断され、数年間にわたり痛みが出るたびに注射を打ち、体外衝撃波治療を受けてこられた方です。しかし、ある程度の期間が経つと再び激烈な疼痛が再発し、また注射を打ち、体外衝撃波治療を受けるということを繰り返されていたそうです。 このような疼痛と治療を数年間繰り返す中で心身ともに疲弊し、肩の痛みで満足に眠れない日々が続いてコンディションも低下し、うつ状態にまでなられたとのことでした。 生活の質が非常に低下していたところ、最近また痛みが非常に激しくなり病院を受診したところ、今度は手術をしましょうと言われたそうです。 患者様は手術的治療が嫌であること、またそうするならもっと早く手術を勧めてほしかった…数年間苦しんできたことがとても悔しいとおっしゃりながら、私のところへいらっしゃいました。 それでは状態を確認してみましょう。

X線画像を見ると、赤い円の中に黄色の点線で示された部位が白く見えますが、これが石灰です。非常に大きな石灰が存在していることが確認されます。 超音波検査によって石灰の正確なサイズ・性状・位置を確認しました。

超音波上、約2.10×1.82cmの巨大な石灰が観察され、位置は棘上筋のほぼ全体を覆うほどの大きな石灰として確認されます。石灰の性状は、硬い石灰と軟らかい石灰(粘土状)が混在していると判断されます。 石灰破砕吸引術によって石灰を除去しました。 処置後の注射器の写真をご覧いただきます。

注射器の写真で黄色い円の中に白く沈着しているものが石灰です。約5cc程度の石灰が採取されたことが確認されました。 このように石灰を除去した直後にX線検査を行いました。

処置直後のX線画像を見ると、処置前に見られていた石灰の塊が見えなくなり、わずかに残存する石灰のみが観察されます。

処置前後のX線画像を並べて比較すると、石灰が吸引されて消失したことが明確に確認できます。 わずかに残存した石灰については、体外衝撃波治療によって十分に除去・吸収させることができます。 石灰沈着性腱炎の治療方法については、下記リンクをご参照ください。 https://blog.naver.com/9690067/222801103857
🔗 https://blog.naver.com/9690067/222801103857石灰破砕吸引術は、石灰沈着性腱炎を非手術的に治療できる根本的な治療方法です。
https://youtu.be/dg1VTELE4tM

