こんにちは。整形外科専門医の이동규院長です。 本日は回旋筋腱板(ローテーターカフ)部分断裂の治療についてケースをご紹介します。 回旋筋腱板は腱(けん)です。 腱とは骨と筋肉をつなぐ組織です。 そのため、断裂が生じて放置すると、筋肉を使い続けることで断裂部位が引っ張られ、断裂がさらに進行します。 最初から完全断裂として発生するケースはまれです。 つまり、断裂が微細または部分的に生じた段階で適切な治療が行われなければ、断裂が徐々に進行して完全断裂に至ります。 完全断裂になると外科的治療が必要となります。 しかし、部分断裂の段階で適切な治療を行えば組織を治癒させることができ、完全断裂への進行を防ぐことができます。 回旋筋腱板断裂において、部分断裂の治療は非常に重要です。 断裂の範囲が小さければ、プロロセラピー(増殖療法)や注射治療などで十分に治療することができます。 しかし、断裂の程度が重篤な場合は、注射治療だけでは治療が困難なことが多いです。 かといって、手術を行うにはもったいない状態であることも多くあります。 このような場合、骨髄刺激幹細胞再生術と縮小縫合術が有効な治療法となります。 それぞれの治療については、下記のリンクをご参照ください。 https://blog.naver.com/9690067/222934136001
🔗 https://blog.naver.com/9690067/222934136001https://blog.naver.com/9690067/222961123101
🔗 https://blog.naver.com/9690067/222961123101ご紹介するケースは35歳の男性患者で、運動を職業とされている方です。 3年前に回旋筋腱板断裂と診断を受け、注射治療を数回受けたとのことでした。 しかし治療効果が十分に得られず、症状が繰り返し再発し、最近撮影したMRIで回旋筋腱板断裂が50%に達しており、手術を勧められたとのことです。 ただし、職業上手術ができない状況であり、非手術的治療を希望されて当院を受診されました。 まず状態を確認しました。

MRI画像を見ると、棘上筋(きょくじょうきん)の実質内断裂が高度に認められます。かろうじてつながっている状態と判断されました。しかし、上腕骨付着部の腱の状態は良好に見えており、約0.8cmの部分断裂であることから、非手術的治療で十分対応可能と判断しました。 患者様に対して骨髄刺激再生術および縮小縫合術、増殖療法(薬物療法)を施行しました。 まず疼痛をコントロールするために腕神経叢(わんしんけいそう)ブロック麻酔を行い、不安感を軽減するために静脈麻酔(鎮静)を行います。
骨髄刺激幹細胞再生術を行う際の超音波画像です。断裂部位を正確にターゲティングし、ガイドを挿入した後、特殊製作されたドリルを使用して骨に微細な孔を複数作成します。
縮小縫合術を行う実際の超音波画像です。特殊製作されたガイドと特殊製作された縫合糸を使用する手技です。ガイドを断裂部位に通過させて回旋筋腱板腱内に挿入した後、特殊製作された縫合糸を挿入します。その後ガイドを抜去すると、腱内に固定された状態で糸が残ります。その後、糸を引っ張ることで断裂部位が縮小する手技です。同様の手技を4〜6回繰り返して格子状に固定するため、断裂部位が縮小すると同時に断裂のそれ以上の進行を防ぎます。 このように処置を行った後、組織の治癒を促進する増殖療法(薬物療法)を行い、処置は終了となります。 患者様は3か月間安静を保ちながらリハビリテーション治療を並行して行いました。 3か月後にMRI検査を施行しました。

以前に認められていた断裂がきれいに治癒していることが確認されました。

処置前後のMRIを比較すると、より明確に治癒していることが確認できます。 処置前は腱内断裂と炎症が高度であったため白く見えていたものが、処置後3か月の時点では腱が良好に治癒し、正常な低信号強度(黒色)を示しています。 回旋筋腱板部分断裂は、このように外科的治療を行わなくても、非手術的治療で十分に治療することができます。 残念なのは、回旋筋腱板の部分断裂を放置して完全断裂に進行し、手術に至る方が多いということです。 回旋筋腱板断裂と診断され注射治療を受けているにもかかわらず症状が改善しない場合、治療が適切に行われていない可能性があります。また、断裂がさらに進行して注射治療では回復できない状態になっている可能性もあります。 このような場合には、骨髄刺激幹細胞再生術と縮小縫合術をご検討いただくことをお勧めします。
https://youtu.be/JjZjpQcvbh0

