こんにちは。整形外科専門医の이동규院長です。 石灰性腱炎でご来院される患者様が急激に増えてまいりました。 ご来院される患者様の中には、本当に長期間にわたって大変つらい思いをされてきた方が多くいらっしゃいました。 本日ご紹介するケースの患者様は、5年間にわたり石灰性腱炎に苦しまれてきた方です。 患者様は石灰性腱炎と診断を受け、痛みのある際に注射(疼痛注射・ステロイド注射)を受け、体外衝撃波治療を受けられたとのことです。 注射を受けると一時的に痛みが改善するものの、1〜2ヶ月後に再び強い痛みが再発し、ある時期からは注射を受けても痛みが続くようになり、日常生活も困難になって生活の質が著しく低下したとのことで、私のもとへいらっしゃいました。 治療を受けていた病院では、手術を希望しても手術ができない(?)部位だと言われたとのことで、どうすればよいかわからない、何とか治療してほしいとお願いされました。 まず状態を確認してみましょう。

X線画像上、赤い丸の中に白く映っているものが肩甲下筋に生じた石灰であり、黄色い丸の中に白くぼんやりと映っているものが棘上筋に生じた石灰です。 手術経験が少ない場合や関節鏡の技術が十分でない場合、肩甲下筋の病変を治療することが難しいためそのように判断されたのかもしれませんが、手術できない部位というのは少し理解しがたいところです。 石灰性腱炎は手術を行わずとも非観血的に治療できるため、患者様にはその処置をお勧めしました。 「石灰破砕吸引術」を施行しました。
映像をご覧いただくと、最初は透明に見えていた注射器内部が、処置を進めるにつれて次第に白く濁っていくのが観察されます。破砕された石灰を生理食塩水で洗い流す方法で処置が行われます。

処置後に撮影した注射器の写真を見ると、注射器の底部に白く沈殿した石灰が観察されます。 処置後にX線撮影を行いました。

青い丸の中に、以前見られた石灰が大幅に減少しているのが観察されます。

処置前後を比較して観察すると、赤い丸の中にあった肩甲下筋の石灰はほぼ見られなくなり、黄色い丸の中にあった棘上筋の石灰は消失しているのが確認されます。 患者様は処置直後にこの画像をご覧になり、大変驚かれて喜ばれる一方で、5年間なぜこんなに苦しまなければならなかったのかと、残念そうにお気持ちを吐露されていました。
患者様は石灰破砕吸引術を1回施行するだけで、5年間の苦痛から解放されることができました。 また、手術を行うことなく、非観血的に石灰性腱炎を治療することができました。
石灰性腱炎の苦痛から、一人でも多くの患者様が解放されることを願っております。

