こんにちは。整形外科専門医の이동규(イ・ドンギュ)院長です。 肩の石灰沈着性腱炎は、激しい痛みを引き起こすことがあります。 しかし、石灰の大きさ・性状・時期によって、痛みの様相は千差万別です。 非常に激烈な痛みが現れる場合もあれば、 我慢できる程度の痛みが持続する場合もあります。 痛みが強くなったり和らいだりを繰り返すこともあります。 私のところにいらっしゃったある患者さんは、約10年間痛みを抱えており、石灰沈着性腱炎と診断を受け、痛みが強いときだけ注射を打ち、体外衝撃波治療を受けていたとのことでした。ほぼ年に2〜3回注射を打ちながら過ごしていたそうです。 また、1年間で10回注射を打ったとおっしゃる患者さんもいらっしゃいました。 長期間にわたって痛みに悩まされてきた患者さんたちは、生活の質がひどく低下しているとして、非常につらそうにされています。 繰り返し痛みが再発することにも、非常に苦しんでいらっしゃいます。 石灰沈着性腱炎の根本的な治療は、石灰を除去することです。 単に痛みを抑えるために注射を打つことは根本的な治療にはならず、むしろ腱の脆弱化を招く恐れがあります。 このように根本的な解決をせずに注射を打ちながら耐えていらっしゃる理由は、 手術への心理的負担や、時間的余裕がないこと、リハビリへの不安からだとおっしゃいます。 そのため、私のところに来られる患者さんが多くいらっしゃいます。 他院で石灰沈着性腱炎の手術を勧められたけれど、非手術的に治療できると聞いて来られる患者さんもいらっしゃいます。 その非手術的治療法が「石灰破砕吸引術」です。 方法については、以下のリンクをご参照ください。 https://blog.naver.com/9690067/222801103857
🔗 https://blog.naver.com/9690067/222801103857それでは、症例をご紹介いたします。 ご紹介する患者さんは、石灰沈着性腱炎で2年間苦しまれ、注射も10回以上打たれたとのことでした。 しかし、注射を打った時だけ一時的に改善し、その後も繰り返し痛みが再発。さらに痛みが増強し、可動域制限まで生じたため、治療を受けていた病院で「もう手術で治療しましょう」と言われ、私のところへいらっしゃいました。 まず、状態を確認しました。

X線画像上、赤い円の中に白く映る石灰が観察されます。 超音波検査で大きさと性状を確認しました。

超音波画像上、1.27×0.59cmの石灰が観察され、石灰の後方に音響陰影(後方エコーの減衰)が認められることから、硬い性状の石灰と判断されます。 根本的な治療のために、石灰破砕吸引術を施行しました。
上の映像をご覧いただくと、透明だった注射器が、石灰を破砕した後に生理食塩水で吸引を行うにつれて、徐々に白く変化していくのがわかります。また、初期には塊状の石灰が吸引されているのが観察できます。
上の映像は、実際の処置中に確認している超音波画像です。石灰内にガイド針を挿入して破砕を行った後、生理食塩水を注入・吸引することを繰り返しながら、破砕された石灰を除去している超音波画像です。

処置後、注射器を立てて十分に時間をおくと、上の写真のように石灰が下部に沈殿し、白く沈み込んでいるのが観察されます。 処置後にX線撮影を行いました。

処置後に撮影したX線画像では、以前に見られた石灰がほとんど確認できなくなっています。 処置前後を比較してもう一度ご覧いただきます。

処置前後の画像を比較すると、石灰が明らかに消失しているのが観察されます。 患者さんは、2年間も苦しんでいたことが悔しいとおっしゃりながら、このように非手術的に治療できるとは知らなかった、これで石灰沈着性腱炎から解放されたと喜んでいらっしゃいました。 石灰沈着性腱炎は、患者さんにとって本当につらいものです。 しかし、手術治療への恐怖や不安から、注射を打ちながら耐えていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
石灰沈着性腱炎は、非手術的に治療することができます。 石灰破砕吸引術によって、十分に治療することが可能です。
石灰沈着性腱炎の痛みから解放されることを願っています。

