肩の可動域を確保する五十肩注射・関節液膨張術

2022. 11. 10.

肩の可動域を確保する五十肩注射・関節液膨張術


五十肩という疾患は、一般的に50代に多く発症することからその名が付いた疾患です。 五十肩は、肩の関節包が硬く拘縮し癒着することで、同時に肩の痛みとともに 肩関節の可動域障害を引き起こす疾患です。 肩関節の動きに制限をもたらす五十肩は、日本の総人口のうち5%以上が 経験したことがあるほど一般的な肩関連疾患です。

五十肩は3つの段階を経て進行します。 最初の初期段階では、肩の痛みのみが生じ、だるく張るような重い肩の痛みが 次第に鋭い肩の痛みへと変化していきます。 肩関節包の癒着が強くなると、安静時にも疼痛を訴えるようになり、就寝中に痛みのある肩が圧迫されると 睡眠が妨げられる夜間痛まで生じるようになります。 このような時間が経過するにつれて、肩が次第に拘縮していく第2段階へと進行します。 この時期には前後左右あらゆる方向への腕の可動域が制限され、 洗髪や高い場所にある物を取り下ろすことも困難になり、衣服の着脱など 日常生活に支障をきたすようになります。 最後の第3段階では、肩の痛みが徐々に軽減し、拘縮していた関節が少しずつほぐれていく回復期となります。 五十肩は治療を行わなくても2〜3年の間に自然回復が可能な疾患としても知られています。 実際に自然治癒は可能ですが、治療を受けずに自然治癒した場合は 肩の疼痛と可動域制限が残存した状態で回復するため、日常生活に大きな支障をきたします。 また、自然治癒したとしても以前と同様の正常な状態には回復しません。

肩の五十肩は、いかなる原因であれ肩関節に炎症が生じ、関節包に癒着が起こるものです。 その原因は腱板炎、腱板断裂、石灰沈着性腱炎、糖尿病、肩の外傷など多岐にわたります。 五十肩の治療は、原因さえ的確に把握できれば早期に治療できる疾患です。 また、五十肩の治療に活用される治療法も多数あります。 手術以外にも経口薬物療法、五十肩への注射療法、運動療法などの治療法があります。 初期の五十肩の場合、注射を用いずに徒手療法、運動療法、経口薬物療法などによって 疼痛が速やかに改善することがありますが、ある程度五十肩が進行し関節可動域が狭まっている場合は 単純な保存的治療のみでは治療効果が得られません。 このような場合に、癒着した関節包の炎症を直接軽減させ、癒着した関節包を 拡張させる注射療法が関節水液拡張術です。

五十肩注射・関節水液拡張術とは非手術的治療であり、超音波を用いた五十肩への注射療法です。 超音波ガイド下に関節包の正確な位置を確認した後、癒着した関節包を拡張させるとともに 病変部位に薬剤を注入して炎症を解消する注射療法です。 効果的な五十肩治療は、注射療法によって拘縮した肩を早期にほぐし 関節可動域を確保することであり、運動だけでは肩がほぐれない場合や疼痛のために 肩をまったく動かせない場合に、関節水液拡張術による迅速な効果が期待できます。 関節水液拡張術を受けた後に肩の痛みが消失し肩が動くようになったからといって 疾患が完全に治癒したとは言えません。 関節水液拡張術によって肩の疼痛を軽減し拘縮した肩を一時的にほぐした後は、 引き続き徒手療法や体外衝撃波療法などの物理的治療を併用し、 肩関節可動域の確保に向けた自動関節運動および他動的ストレッチを行う必要があります。 五十肩はひとたび発症すると再発も多く治療期間も長期化するため、 普段とは異なる肩の不快感または疼痛がある場合は必ず治療を受けることが必要です。

イ・ドンギュ院長

イ・ドンギュ院長

整形外科医 · プラチナムクリニック

肩・膝の手術および非手術治療

プラチナムクリニック整形外科

ソウル 江南区 新沙洞 · イ・ドンギュ院長

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