MRI検査は磁石と高周波を使用した検査です。 放射線被曝のリスクが全くない安全な検査でもあります。 MRI検査の費用は病院や検査部位によって多少異なります。 MRI検査時に騒音や閉所に対する不安感が生じることがありますが、 私たちが懸念するのとは異なり、放射線被曝による健康への害はありません。 MRI検査の原理は、磁石で構成された装置が高周波を発生させ、 体内にある水分の水素原子核を共鳴させ、そこから発生する信号の差を測定して 映像化する検査方法です。 MRI検査はCTと比較して、造影剤を使用しなくても 軟部組織に対する検査結果が優れているという利点があります。 MRI検査時間はおよそ20〜30分程度で、CT検査に比べると長い方です。
MRI検査は造影剤を使用せずに検査する場合がほとんどです。 しかし、特定の病変や血管をより鮮明に観察するために、造影剤を血管内に注入して 造影増強を行い、画像を取得する場合もあります。 造影剤は薬剤であり、これを投与して検査を行う場合は、それに伴う造影剤の副作用が生じる可能性があります。 ただし、MRI検査の造影剤はCT検査に使用されるヨード造影剤ではなく、 ガドリニウム造影剤を使用するため、比較的副作用なく安全です。 MRI造影剤の副作用の発生頻度はCT造影剤に比べて極めて低く、 副作用が生じたとしても、ほとんどは発疹、悪心、嘔吐、皮膚のかゆみといった軽度で一時的な症状です。 ただし、腎機能が低下している患者にMRI検査の造影剤を過剰量使用した場合は、 腎性全身性線維症という重篤な副作用が生じる可能性があります。
そのため、腎臓疾患があり、造影剤を投与したMRI検査を受ける必要がある場合は、必ず医師への相談が必要です。 MRI検査は強力な磁石によって磁場を発生させるため、MRI検査を受ける方の 体内に金属物質や装置がある場合、問題が生じる可能性があります。 体内に金属物体がある方はMRI検査を受けることができません。 例えば、脳動脈瘤クリップ、心臓ペースメーカー、神経刺激装置、人工内耳などが体内にある 患者様はMRI検査が制限される場合がありますので、ご参考にしてください。 MRI検査は最低でも数十分間、閉鎖された空間で横になって行う検査です。 閉所恐怖症のある方はMRI検査を受けることが困難な場合があります。 抗不安薬の処置を受ければ、閉所恐怖症があっても通常は検査を受けることができますが、 一部の患者様はそれでもMRI検査を受けられない場合があります。 また、超高度肥満によりMRI検査装置内に体が入らず、MRI検査を受けられない方もいます。 閉所恐怖症や超高度肥満などの患者様は、オープン型MRI検査を検討する必要があります。
MRI検査は、さまざまな関節・臓器・脳・血管などの身体の一部を撮影するのに優れた検査装置です。 肩関節の場合、特に腱板断裂、五十肩、石灰性腱炎を診断する際には、 MRI検査よりも超音波検査を好む傾向があります。 米国では、ほとんどの肩疾患の検査に超音波を用いて診断が行われています。 MRI検査よりも超音波の方が経済的な負担が少なく、mmごとにカットされて撮影される MRI検査では発見しにくい腱の退行性変化や靭帯の質感を リアルタイムでモニタリングしながら、より正確に判別することができます。 ただし、超音波は超音波を施行する医師の熟練度が非常に重要です。 肩疾患に豊富な経験を持つ医師が施行してこそ、正確な検査が行われます。 肩疾患に対して闇雲にMRI検査を検討するのではなく、専門的に疾患を推察・判断したうえで、 ご自身の疾患に適した合理的な検査を見つけて受けられることをお勧めします。

