こんにちは。整形外科専門医の이동규(イ・ドンギュ)です。 本日は、腱板断裂に対する関節鏡手術において、より強固に縫合する二列縫合法を施行したケースをご紹介します。 腱板断裂が高度に進行している場合、単純な縫合だけでは腱板にかかる張力に耐えられず、再断裂が生じる可能性があります。また、断裂から長期間が経過している場合は、腱の退行性変化が著しく進行しているため、再断裂が起こることもあります。 二列縫合法は、腱板を二重に縫合する術式です。 すなわち、腱板が上腕骨に付着する部位をフットプリント(foot print)と呼びますが、この部位を二次元的にではなく、三次元的に面として縫合する方法とお考えください。 ご紹介するケースは67歳の女性患者様です。 長期間にわたって疼痛があり、注射治療のみを受けていた方です。 最近では注射治療を行っても疼痛が改善せず、日常生活にも支障をきたし、夜間に睡眠が取れないほどの疼痛が続いたため、当院を受診された患者様です。 理学的検査では、インピンジメントサイン(impingement sign)およびエンプティカンテスト(empty can test)が陽性所見を示しました。


中等度断裂と判断し、関節鏡による腱板縫合術を施行しました。





術前後のMRIを比較してみましょう。



二列縫合法で縫合を行うことにより、 1. より多くの断裂した腱板を、上腕骨に対してより広い面積で付着させることができ、 2. より強固に縫合されることで、腱板にかかる張力に対する耐性が高まり、 3. 強固に縫合されているため、リハビリテーションをより早期に、かつ快適に進めることが可能となります。 67歳という年齢ながら、現在は非常に意欲的にリハビリに取り組まれており、夜もよく眠れるようになり、日常生活も順調に送れていると、大変喜んでいらっしゃいます。 個人的には、腱板断裂に対するほぼすべての手術において、二列縫合法を用いて縫合を行っています。 上記の理由から、強固な縫合が可能であり、早期リハビリテーションを促進できるためです。

