こんにちは。整形外科専門医の이동규です。 肩の石灰沈着性腱炎は、主に棘上筋に発生しますが、どの腱にも生じる可能性があります。 棘上筋に石灰沈着性腱炎が発生した場合、X線正面像で確認できるため、適切に診断することができます。 しかし、他の部位に発生した場合、X線は2次元画像であるため、骨に遮られて石灰沈着性腱炎を見逃してしまうことがあります。 特に、肩甲下筋に石灰沈着性腱炎がある場合、石灰が肩の前面に位置するため、X線上で骨と重なり、診断が見逃されることもあります。 今回の患者様も、他院で検査を受けたところ単純な炎症のみと言われ治療を受けたものの、肩の痛みが改善せず、激しい痛みが続いたため、私のもとへいらっしゃった方です。


もう少し丁寧にX線を確認していれば、そして患者様の症状をもう少し注意深く観察していれば、正確に診断できたケースです。


MRI画像においても、黄色い円の中に黒く映っているものが、肩の石灰沈着性腱炎と考えられます。
患者様は肩の痛みを強く訴えていたため、直ちに石灰を除去できるニューピムス治療(石灰破砕吸引術)を施行しました。



ニューピムス治療(石灰破砕吸引術)後のX線を見ると、処置前に認められた石灰がほぼすべて除去されていることが確認できます。
患者様は処置後、即座に症状が改善されました。 肩の石灰沈着性腱炎は、石灰による圧力および炎症の増大により激しい痛みを呈しますが、 石灰を除去することで圧力および炎症が速やかに解消されるため、痛みがすぐに改善します。 患者様は的外れな治療を受け続けた末に適切な治療を受け、痛みが改善したと大変満足されていました。 すべての疾患に言えることですが、まず正確な診断が不可欠であり、診断が確定したならば、それに応じた治療を行えばよいのです。 また、その疾患に特化した治療を受けることで、治療効果も高まります。 肩の石灰沈着性腱炎には、石灰を手術なしで除去できるニューピムス治療(石灰破砕吸引術)が、最も適した治療法であると考えます。

