棘上筋広範囲断裂および上腕二頭筋長頭腱部分断裂に対するダブルロー縫合法を用いた棘上筋縫合術および上腕二頭筋長頭腱固定術

2017. 8. 16.

棘上筋広範囲断裂および上腕二頭筋長頭腱部分断裂に対するダブルロー縫合法を用いた棘上筋縫合術および上腕二頭筋長頭腱固定術


47歳男性患者で、6ヶ月以上の肩の疼痛を主訴に当院を受診された。 患者は数ヶ月間、注射治療および薬物治療を受けたが症状の改善がなく、正確な診断および治療のために当院を受診された。 理学的検査では、empty can test、drop arm sign、impingement sign、speed test、biceps load testが陽性所見を示した。棘上筋および上腕二頭筋長頭腱の損傷(断裂)が疑われ、X線およびエコー検査を施行した。

紫色の線で示された肩峰のhook typeが観察された。

超音波検査にて棘上筋の前方断裂および広範囲断裂が観察された。超音波検査にて退縮(retraction)所見が認められたため、手術的に正確な状態を把握するためMRI検査を施行したところ、赤色矢印に示すように棘上筋の完全断裂が観察される。上腕二頭筋長頭腱の起始部にわずかな損傷所見が認められるが、確定的ではない。

長期間の疼痛および棘上筋の全層断裂が明確に観察されたため、棘上筋縫合術および肩峰形成術を施行することとした。上腕二頭筋長頭腱については、関節鏡所見に基づいて治療方針を決定することとした。

A. 上腕二頭筋長頭腱の起始部に部分断裂所見が認められ、患者は活動的に仕事をされている方であるため、上腕二頭筋長頭腱固定術を施行することとした。B. 上腕二頭筋長頭腱固定術を行うため、上腕二頭筋長頭腱切離術を施行した。C. 烏口肩峰靱帯のfraying所見が認められ、肩峰形成術を施行することとした。D. 肩峰形成術が良好に施行されたことが確認される。E. 棘上筋の広範囲断裂が観察される。F. 棘上筋を良好に生着させるため、footprintに適切なdecortication(骨床形成)を施行し、適切な出血を生じさせた。G. 2本のsuture anchorを適切な位置に挿入した。H. suture bridge techniqueを用いてdouble row縫合法を施行し、非常に強固に縫合されたことが確認される。I. suprapectoral biceps tenodesisを行うため、上腕骨の適切な位置に上腕二頭筋長頭腱を固定するためのholeを作製した。J. 上腕二頭筋長頭腱固定術が良好に施行されたことが確認される。

術後X線にて肩峰形成術が良好に施行されたことが確認される。

近年、スポーツリハビリテーションへの関心が高まるにつれ、リハビリおよび運動に関するさまざまな方法や理論が次々と発表されている。また、周囲のセラピストやトレーナーもそれらについて熱心に研究・研鑽を積んでいる。 そこにさらに力を加えるとすれば、リハビリおよび運動を行う前に、どのような治療が行われているかを知ることが、より専門的な発展につながると考える。 当院のリハビリテーションセンターでも同様にこれらを理解する必要があり、そのために手術見学および術後の手術内容に関する説明を行っており、有益であると考えている。 治療および手術は医師が、リハビリおよび運動はセラピストおよびトレーナーが担うことは、それぞれの専門性に基づくものとして当然のことである。しかし、互いに相手が何をしているかを知らなければ、それぞれが独自の世界に閉じこもってしまうことになる。 互いのコミュニケーションこそがスポーツリハビリテーションの核心であると考える。

イ・ドンギュ院長

イ・ドンギュ院長

整形外科医 · プラチナムクリニック

肩・膝の手術および非手術治療

プラチナムクリニック整形外科

ソウル 江南区 新沙洞 · イ・ドンギュ院長

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